第1回コンコルソ(2017年度)実施報告

　このコンクールは国際的に活躍が期待される、「正統派ベルカントの継承者」の発掘を目的として、2017年に誕生しました。
第１回コンコルソは、出場資格がどみそグループの在職者限定で行われ、若き音楽家らが培ってきた研鑽を互いにぶつけ合うハイレベルな開催となりました。このコンクールの注目すべき点は、関東地区予選1,300名、関西予選1,000名、全国本選2,000名、総動員数4,000名を超える、聴衆参加型の公開形式の大型コンコルソであり、地域住民の皆様の投票による特別賞「聴衆大賞」が設けられています。また、厳正且つ公平で、国際レベルの審査を誇る、国内外のオペラ界、声楽界の第一人者らによる「審査委員会」を招聘し、発声技術や原語発音などの「声楽技法」、フレージングや歌唱芸術哲学を含む「音楽表現」、それらの全てが、国際レベルの専門的な審査判定を誇ります。
審査委員長のテノール歌手、M °ヴィットーリオ・テッラノーヴァ氏は、ミラノ・スカラ座を始め、ウイーン国立歌劇場、 ベルリン国立歌劇場、ミュンヘン国立歌劇場など世界中の主要なオペラ劇場で活躍。声楽教授としても高く評価され、イタリア国立ミラノG.ヴェルディ音楽院在職中より、世界的テノール歌手、ホセ・クーラやファン・ディエゴ・フローレス、フランチェスコ・メーリ等数多くの優秀な歌手を育てています。
全国本選大会では、スペシャルプレゼンターにソプラノ歌手、エレナ・モシュクさんを迎え、超満員の観衆の中第１回コンコルソは堂々のフィナーレとなりました。